今日は、幼少期の食事の習慣が子供の将来に大きくかかわるというお話をしたいと思います。
香川県の滝宮小学校で、「弁当の日」を月に1日だけ設け、親は一切手伝わず、献立、買い物、調理、弁当箱に詰める、洗うまでの全てを子どもだけでするという取り組みを、今から15年前に始めた当時の校長先生「竹下 和男先生」のお話を聞いてきました。
竹下先生は、給食の食べ残しが多くなり、「どうしたら食べ物を大切に思ってくれるのか…気付かせることが校長としての役割だ。」という事からこの取り組みがスタートしました。自分たちで作ることで、親のありがたさや給食のありがたさがわかるようになって欲しいという願いを込めて取り組みが始まりました。この取り組みを続けていくと子どもたちは料理をすることが楽しくなり、もう成人した卒業生の7割以上が今も自炊を楽しんでいるそうです。子どもの味覚は3歳ごろから9歳までに養われます。この時期にどの様な食生活をしていたのかという事が子供の将来に大きく影響すると先生は言っておられます。
学生の意識調査の中で「あなたにとっておふくろの味は何ですか?」という質問に、「3位 ハンバーグ」「2位カレーライス」「1位 マクドナルドのハンバーガー」という恐ろしい結果が多かったそうです。